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大雪山縦走の王道コース!旭岳から黒岳への登山ルートを徹底紹介【北海道】


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北海道の屋根とよばれる大雪山!主峰の旭岳から黒岳を縦走してきました♪

初めて黒岳や旭岳を登った時からの憧れがようやく実現できました(*´▽`*)

ルートの詳細や通過ポイントについてはもちろんのこと、ヒグマ情報やコース上の注意点などについても詳しくご紹介していきます(^^)/

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大雪山縦走の王道コース!旭岳-黒岳縦走について

大雪山の縦走コースのなかで一番メジャーといっても過言ではない「旭岳-黒岳」の縦走コース

起点はどちらの山からでも問題なく、これからご紹介するルートの逆ももちろん可能です(*´▽`*)

神々の庭と呼ばれる「カムイミンタラ」の中をたっぷりと歩けるコースで、北海道の雄大な景色や高山植物、野生動物たちの様子に感動すること間違い無し!

準備や装備をしっかりとして、いざカムイミンタラの世界へ(^^)/

大雪山縦走!起点を旭岳にした理由は?

冒頭でも触れましたが、今回は旭岳(2,291m)から黒岳(1,984m)を目指します。旭岳を起点に選んだ大きな理由は下記2つです。

  1. クマ出没の時間帯を極力避けるため
  2. 旭岳のザレ場を下山時に通りたくないため

1についてですが、この縦走路でのヒグマの目撃はよくあることなのですが、今年(2022年)はその頻度があまりに高く、7月25日以降から筆者の縦走決行日まで毎日ヒグマ親子の出没が確認されている状況でした。

層雲峡ビジターセンターのヒグマ親子の展示より

実際に筆者が縦走した日には、登山道からヒグマが動かないため、約1時間の通行止めが行われていましたΣ(゚Д゚)

縦走した日(2022年7月29日)のヒグマ情報より

クマの目撃は黒岳側(石室周辺やお鉢平展望台周辺)だったので、早い時間帯にそこを通過するのを避けるため旭岳からのスタートに。

2については単純にザレ場歩きが苦手なこともありますが、足の負担軽減スピード重視のためです。

旭岳8合目付近のザレ場より

ザレ場は慎重な歩行を求められるのでスピードにのれません。その点、黒岳にはザレ場がなく、岩がゴロゴロとした道くらいなので、サクサク下れます!

雪渓の下りが2回あるものの、そこさえ慎重に乗り切ればあとはスピードを出せるので、タイム重視の方には個人的に旭岳→黒岳がおすすめです♪

旭岳から目指す黒岳のルート紹介

旭岳から目指す黒岳縦走のルートについて、ポイントなる通過点を記しておきます!

姿見駅→旭岳5合目登山口→旭岳頂上→裏旭野営指定地→間宮岳→中岳→お鉢平展望台→黒岳石室→黒岳頂上→黒岳7合目ロッジ(リフト乗り場)


距離は約10km、標準コースタイムはヤマレコなどを見ていると6時間半くらいが多い印象です!(※普段から山登りされている方々のタイムです)

このコースのタイムは人によってかなり異なり、1泊2日かけて縦走される方もいれば6時間くらいで縦走される方もいます!

自身の体力や体調、コンディション、山の状態などをよく見極めて登山計画を立てましょう(^^)/

大雪山縦走の王道コース♪旭岳から目指す黒岳!

ということで、さっそくコースの様子や通過ポイントなどについて詳しくご紹介していきます♪

クマ遭遇のリスクを避けるため、縦走にしてはやや遅めの10時10分スタートに!

前述しましたが朝9時台までの時間をさけて出発し、さらにクマが活発に活動する薄暗くなる前(夕暮れ前)までの到着を目指します(^-^)

遅い時間帯からの出発をお考えの方はタイムを載せておくのでぜひ参考にしてみて下さい♪

姿見駅(10:10)

旭岳温泉からロープウェイに乗り、空中散歩10分で標高約1,600m地点に!

こちらで登山届が出せるので、記入してから出発しましょう♪

姿見駅から5合目登山入口まで最短のルートもありますが、筆者はどうしても姿見の池を正面から見ておきたかったのでちょっとだけ寄り道(*´▽`*)

姿見の池正面からの旭岳

見終わったら、すぐに姿見の池横にある5合目登山口から登り出します!

姿見の池横の道から登山道へ

旭岳5合目登山口(10:28)

岩がゴロゴロとしたザレ場を山頂目指してひたすら登っていきます!

下山の際はじゃりじゃりとした道に足がとられて慎重な歩行を余儀なくされますが、登りでしたらそこまでスピードダウンすることなく登っていけます。

金庫岩を過ぎて、さらに登っていくとあっという間に旭岳山頂に(*´▽`*)

\姿見駅から旭岳山頂までの詳しい登山記事はコチラから▼/

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旭岳山頂(11:30)

相変わらずガッスガスの山頂ですが、縦走路はやや見えていました!

ここから裏旭野営指定地までゆるやかに下っていくのですが、途中で雪渓が出てきます。

今回のコース上では雪渓を2度通過するのですが、やはりどちらもスピードダウンを余儀なくされます。

麓は30度越えでしたが、縦走路はこのありさま!

『さすが大雪山(☆∀☆)』と感動しながらも、結構滑るので慎重に裏旭野営指定地まで下っていきましょう♪

裏旭野営指定地(11:59)

裏旭のテント場を過ぎると、ゆるやかな登りが始まります。

ややザレ場気味ですがそこまでの歩きづらさはなく、傾斜もそんなにきつくないので、さくさく登っていけます。

ここまで案内板という案内板がなく、初めての方はやや不安に感じるかもしれませんが、このザレ場を登り切ると初めての道標が出てきます。

北海岳方面との分岐点!中岳分岐・北鎮分岐方面へと進路を取りましょう♪

間宮岳(12:24)

中岳分岐方面へと進んでいく途中に、標高2,285mの間宮岳を通過します。

間宮岳山頂ではありますが、先ほどの北海岳分岐からはそう登った感じはなく、平坦な道のりです。

間宮岳通過後は、そのまままっすぐに道なりに進んでいきます。

ほどなくして、中岳分岐に到着し、ここにきてようやく「黒岳(5.2km)」の案内が!

中岳分岐は裾合平を一周して姿見駅まで戻るコースとの分岐点でもあり、遅い時間帯の出発だったこともあり、筆者以外の方は全員そちら側の道へ( ;∀;)

後続者もなく、ここからしばし大自然のなかを一人ぼっちで縦走です。

中岳(12:54)

中岳分岐を過ぎると、登山道は徐々に登りに。

最初は緩やかな登りですが、だんだんと傾斜がきつく。ややザレ場気味の道ですが、そこまでの登りづらさもなく、息が切れるほどの登りではないのでご安心を♪

誰ともすれ違うことなく、お鉢平の雄大な眺めを独占しながら中岳山頂に到着です!

中岳通過後もこれまでの登山道を道なりに進んでいきます。

歩み進めていくと、ほどなくして厳しい自然環境で折れてしまったかのような道標が出てきます。

本来あったであろう看板部分は壊れて失われていますが、足元にしっかりと黒岳・黒岳石室方面を示す道標があるので見落とさないように注意が必要です!

ここで進路を右にとって少し進むと、黒岳の頂上から見えているような景色が広がっています。

旭岳頂上から後旭にかけてかかっていた靄も消え、黒岳側はやはりいいお天気!

目の前に広がる気持ちのいい縦走路を目指して進んでいきましょう♪

お鉢平展望台(13:33)

気持ちの良さそうな縦走路はすぐ目前ですが、そこまでの間に2回目の雪渓が出てきます。

こちらも結構滑るので、前に通られた方の足跡を見つけて、それを追って下りていきましょう!

無事に縦走路に下り立ち、お鉢に沿って進んでいくと、すぐにお鉢平展望台に到着です♪

大雪山らしい圧巻の光景(☆∀☆)

お鉢平展望台からの景色を堪能したら、黒岳石室の道標に従って進んでいきましょう!

黒岳石室(14:01)

お鉢平展望台を過ぎた辺りで、黒岳石室までの距離は2km!

登山道の横には高山植物が咲いていて、この縦走路のなかでもひときわ美しいポイントなのですが、実はこの周辺がヒグマの目撃・出没が相次いでいるスポット

筆者は運よく影響を受けずに済みましたが、この日の早い時間帯でヒグマ出没で通行止めになっていたところです(>_<)

可愛いお花や雄大な景色をじっくりと写真撮影しながら進みたかったのですが、今回は辺りにクマがいないか遠くまで見渡しながら鈴を手でも鳴らしながら足早に通過。

走っていると、少し遠くの登山道をなにか横切る姿が…!

ヒグマかと思ってドキッとしたら、可愛らしいキツネさんでした(*´▽`*)

その後にも別なキツネさんも出てきて、その可愛らしい姿にクマへの緊張感が少しやわらぎました♡

ドキドキの縦走路をランで通過し、ハイマツを抜けて、黒岳石室に到着♪

石室に滞在していた方々も通行止めの影響を受けたらしく、皆さんが口々にヒグマの話をされていてビックリΣ(゚Д゚)

ですが、一度訪れたことのある石室に到着でき、ここからは何度も通ったことがある登山道なので、この地点でかなりホットしていました(^^)

黒岳頂上(14:20)

黒岳石室を通過し、岩がごろごろとしたちょっとした登りをこえ、いよいよ黒岳頂上に向けて最後の登り(☆∀☆)

これまで目標にしてきた旭岳-黒岳縦走がようやく達成できる喜びに沸いています♡

そして、ついに黒岳頂上にゴール!

歩いてきた道を振り返り、これまでの雄大な景色の数々に少し思いを馳せます(*´▽`*)

達成感を味わったら、歩きやすい黒岳の登山道を下山していきます♪

\黒岳石室-黒岳頂上の詳しい紹介記事はコチラから▼/

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黒岳7合目ロッジ-リフト乗り場(14:58)

整った登山道を無事に下り終え、黒岳7合目ロッジに無事に到着!

まずは、ここで下山届を記入♪

縦走の際は旭岳で登山届を出して黒岳で下山届を書くので、お忘れないように(*´▽`*)

あとはもうリフトとロープウェイが層雲峡温泉街(地上)まで連れて行ってくれるのでのんび~りと♪

ヒグマの出没を意識して遅めのスタートにしましたが、姿見駅から黒岳7合目ロッジまでの縦走タイムは4時間48分

下山後に日帰り温泉「黒岳の湯」前で無事に息子と合流♪

ぎりぎりなラインではありましたが、ヒグマとの遭遇&ヒグマによる通行止めの影響を受けることなく、スムーズに縦走を終えることができました(^^)

おわりに

北海道の背骨・大雪山縦走の王道コース「旭岳→黒岳」の紹介はいかがだったでしょうか?

体力づくりは入念にしてきたのでその面は心配していませんでしたが、最後の最後までヒグマとお天気は心配でした!

ヒグマとの遭遇もお天気の良し悪しもこちらの力ではどうにもならないので、しっかりと対策・情報収集・判断をして、ぜひ安全で楽しい大雪山縦走を満喫してみて下さい♪

期待を裏切らない、カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)の絶景が待っていますよ(^^)

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