車中泊にキャンプ、廃墟探索や心霊検証に奔走している当ブログの編集長・アメ丸です。
題名にもあるように、今回のテーマはヒグマ。今年も道内でヒグマの出没が多発していて、2023年5月末現在で過去最多ペース。
北海道の大地をあちらこちら巡っている筆者にとっても他人事ではありません。
ということで、今回はいま知っておきたい北海道のヒグマ情報についてお伝えします。
\「北海道ヒグマ出没・襲撃情報2023!いま知っておきたい過去~最近までの5つのヒグマ事件」の記事はこちらから▼/
注1:これからお伝えする内容は、筆者が北海道で生活していて知りえたことや、ネイチャーセンター、テレビやネット、書籍などで知った情報が多分に含まれます。
注2:全てが必ず正しいというわけではないので、正確な情報や最新情報について知りたい方は、ご自身でお調べください。
ヒグマって、どんな動物?
日本国内に生息するクマは2種類で、北海道に生息するヒグマと、本州以南に生息するツキノワグマです。
環境省の調査によると、ヒグマは北海道の約55%の地域に、ツキノワグマは本州の約45%の地域に生息しているとのこと。
ヒグマの生息は北海道の約55%とされていますが、離島をのぞいて北海道のほぼ全域に生息しているので、特に自然に入る時などは注意が必要。
環境省の資料によると、ヒグマは成獣で200~230cm、体重は150~250kgとされています。
ツキノワグマの平均的な個体が110~130cm、体重はオスが80kg程度、メスが50kg程度といわれているので、一般的にヒグマの方が大きく、日本では最大の陸上動物です。
ヒグマ・ツキノワグマ共に、雑食性で植物を主食としています。春は葉っぱ、秋は木の実を好んで食べる生き物ですが、森に食べ物がないと人里に下りてきてしまう可能性がより高くなるので、注意が必要です。
余談ですが、クマは一度でも人間の食べ物を食べるとその味を覚え、餌と思って狙ってきます。それは人間(人肉)も然りで、一度でも人を襲ったクマは即・駆除対象です。
いまこそ知っておきたい!北海道のヒグマ出没・襲撃情報2023
では、さっそく本題へ。2023年に入り、ヒグマの目撃情報がちらほらと耳に入ってくるようになってすぐに飛び込んできた「朱鞠内湖(しゅまりないこ)釣り人死亡事件」。
このように、北海道ではヒグマによる事件は後を絶ちません。
今回はヒグマの出没が過去最多ペースの今だからこそ知っておきたい、ここ数年の北海道のヒグマ事情について4つお伝えします。
①ヒグマ目撃情報過去最多ペース
北海道警によると、ヒグマの目撃情報は2022年が過去最多とのことですが、2023年5月16日時点で去年同期を30件以上うわまわっているとのこと。
北海道内のクマの目撃件数は5月16日時点で411件もあり、このペースでいくとこれまでの記録を上回り、2023年が過去最多になってもおかしくありません。
②ここ30年でヒグマの個体数が倍以上に
ヒグマの出没が相次ぐ理由の一つに、個体数の増加があげられます。
1990年に「春グマ出没駆除」を廃止してからその個体数は右肩あがりで、北海道庁のHPによると、1990年に5,230頭だったのが2020年には1万1,700頭で2倍以上の数に。
特に春先の母グマは子グマを守るため防衛的な行動をとるので、知らずに近づき威嚇や襲撃に合い、事件になることも珍しくありません。
③山林より住宅地・市街地・農地でのクマによる人身被害事件が上回る
環境省によると、2020年度のクマによる人身被害件数は山林で49件、住宅地・市街地・農地で53件。
本来のクマの生活圏である山林よりも、住宅地や市街地、農地での被害が上回るという衝撃的な結果に。
主に考えられる理由としては、農業の変化で農業人口の減少や作業の機械化で畑に人がいなくなったことや、市街地周辺に緑地のネットワークが整備され、市街地に迷い込みやすくなったのではないかといわれています。
④人を恐れないクマの増加
ここ数年いわれていることではありますが、クマが昔ほど人を恐れなくなっているという報告もあります。
クマと人間の生活圏の境界が近まり、子グマの頃から人や車の音を聞いて育っているクマは人をさほど恐れないのではと考えられています。
こうなってしまうと、市街地や住宅地でのクマの目撃が相次いでいるのも、なんら不思議ではないですね。
おわりに
ヒグマ目撃情報過去最多ペースの今だからこそ知っておきたい、4つのヒグマ事情のご紹介はいかがだったでしょうか?
今回は北海道庁や北海道警などの調査をもとに、主にデータ面からヒグマ事情をお伝えしましが、次回は実際に起きたヒグマ事件や、いま注目の個体、今年道内でより危険視されているスポットについてお伝えしていきます。
まとまり次第すぐにアップするので、ぜひチェックしてみて下さいね。
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