茨城県日立市にある「竪破山(たつわれさん)」を登ってきました!
茨城県内では15山目となるお山(*´▽`*)
太刀割石をはじめとした八幡太郎義家の伝承が残る奇岩などがたくさんあり、歴史を感じながらの山登りを楽しめます♪
登山口やコースの様子、見どころなどについてさっそく詳しくご紹介していきます(^^)/
\これまで登ってきた茨城県内のお山の記事はコチラから▼/
竪破山って、どんな山?
茨城県日立市にある「竪破山」は、北の花園山や南の神峰山に連なり、「花園花貫県立自然公園」に含まれる、標高658mの山です。
大和朝廷の命を受けて北上してきた「黒坂命(くろさかのみこと)」が賊を滅ぼした話や、武神「八幡太郎源義家」が参拝し霊夢を授かった話など、伝説と信仰の山として知られています。
登山道中では伝承が残る様々な奇岩を見ることもでき、黒前神社入口の登山口から片道約1時間で山頂に立てます。
頂上には展望台もあり、見晴らしのいい眺めを楽しむこともでき、満足度の高い山歩きができますよ♪
伝説と奇岩の山「竪破山」を登ろう!
では、さっそく多くの伝承と奇岩が楽しめる「竪破山」を登っていきましょう♪奇岩を中心に、見どころやポイントとなる点と合わせて、コースや山頂の様子についてお伝えしていきます(^^)/
黒前神社入口(登山口)
竪破山の登山口は、日立市のパワースポットとしても有名な御岩神社を常陸太田市方面へ更に10kmほど進んだ先にあります。
道路沿いに黒前神社入口と書かれた大きな看板を目印に林道へと進み、そこから数kmで登山口に到着です。
登山口前には20台ほど車が停められる駐車スペースがあるほか、お手洗いもあります。
こちらで準備を整えたら、さっそく山道へと入っていきましょう♪
不動石
登山口から緩やかな傾斜を登っていくとすぐに「不動石」が見えてきます。
岩の上には不動明王の石像が鎮座されていて、その足元を綺麗な溝水が流れ、すでにパワスポ感が漂っています。
この辺り一帯を包み込んでいる神聖な雰囲気を感じながら、更に上へと登っていきましょう(^^)/
烏帽子石
不動石から約170mのぼった先にある「烏帽子石」!
八幡太郎義家が竪破山の神霊に参拝した際にかぶっていた烏帽子に似ていることから、このような名前が付いたとのこと。
烏帽子石を通過後は階段の道が続き、より歩きやすい登山道です♪
手形石
烏帽子石を過ぎ、横木の階段を登っていくと、今度は左側に「手形石」があらわれます。
案内板には「八幡太郎義家 手形石」と書かれてあるのみで、石の側面には手形のような跡が見えるような気もします!
これが手形だとしたら大分大きくてビックリΣ(゚Д゚)
最初から奇岩が続き、傾斜もきつくないので、楽しみながらグングンと登っていけますよ♪
畳石
手形石を過ぎて更に木の階段を登っていくと、お次は「畳石」の登場!
畳を積み重ねたような大きな石が4段に裂けるように分かれていて、八幡太郎義家が腰を下ろして休んだという伝説も伝わっています。
登山道から少し外れて下ると、すぐ目の前で見られるのでぜひ間近で見てみて下さいね(^^)
弁天池
歩きやすい横木の階段を登っていくと、黒前神社の手水舎が出てきます。
黒前神社の手水舎は水が出ていないので、こちらでお清めを(^^)
更に登っていくと、立派な休憩処が出てきて、そのすぐ先に昭和25年頃まで使われていた「あかめやき釜」という炭焼き釜が見えてきます。
そこから数分先に東屋と「弁天池」があります。
休憩に良さそうなスポットだったので、必要な方は休まれていって下さいね(*´▽`*)
分岐
弁天池のすぐ先で「太刀割石・軍配石」方面と、「舟石・甲石、黒前神社」方面の2つに分岐します。
どちらをとっても距離に大差なく、山頂手前の釈迦堂に出られるのですが、ここでは先に太刀割石を巡ってから、またもとの道に戻って仁王門をくぐって頂上を目指していきたいと思います(^^)/
太刀割石
分岐から約160mで太刀割石とのことですが、この道が上(釈迦堂)からも下からも意外に荒れています。
草で覆われていたり、倒木があったりと、やや歩きづらいので注意して進みましょう!
筆者が一番苦戦したのは、登山道をふさぐように幾重にもはられたクモの巣…しかもクモ付き(T_T)
引き返そうか、諦めようかと思うほど、クモの巣がいっぱいだったのですが、頑張って歩み進めていくと、この山の一番のみどころといっていい「太刀割石」に到着!
観光案内やパンフレットでよく目にする石ですが、実際に見てみると想像以上の迫力(☆∀☆)
別名「将軍石」ともいわれ、八幡太郎義家が真っ二つに割ったという伝説も残っています。
石の周りをぐるりと1周できるようになっているので、本当に斬ったかのような断面を色々な角度から見てみて下さいね♪
舟石・甲石
太刀割石からそのまま釈迦堂へ向かうこともできますが、草に覆われたクモの巣の多い道を再び開拓していく気にはなれず、もとの分岐まで逆戻り。
クモが平気な方はそのまま難なく釈迦堂へと向えるかと思います(^^)
雷神降臨杉というカッコいい杉を背に、厳かさ漂う鳥居と仁王門をくぐります。
そこから70mほど登っていくと釈迦堂に到着です。
広場には、舟が山に登る形に似ている「舟石」と、よろいをつけた武将のかぶとに似ている「甲石」があります。
甲石はもともと「竪割和光石」と呼ばれていて、この石の中には薬師如来がいて、参詣者の健康に力を与えてくれるとのことです。
近年は希望校に合格できるといって参拝する受験者も多いとのことで、病気平癒や合格祈願のパワースポットとしておすすめです♪
黒前神社
釈迦堂から長い石段を登っていくと、「黒前神社」に到着です!
時折小雨がふるお天気で霧がたちこめていたせいか、より厳かさと神聖さが感じられました(☆∀☆)
黒前神社は「黒坂命が奥羽遠征の帰路 この山で客死した」という事蹟から、黒坂命が祀られているとのことです。
竪破山頂(展望台)
黒前神社から更に50mほど奥へと進むと、2等三角点のある「竪破山山頂」に到着します!
すぐ横には鉄製の展望台もあり、お天気のいい日には土岳山や神峰山、高鈴山をはじめ、日光連山まで見えるそうですが、今回は生憎のお天気(;^_^A
眺望は得られませんでしたが、伝説の残る奇石や様々な伝承に触れられ、今回も大満足な山行でした(*´▽`*)
おわりに
パワースポット感満載の「竪破山」のご紹介はいかがだったでしょうか?
黒坂命や八幡太郎義家にまつわる伝承や奇石をたくさん巡ることができ、厳かさが漂う神聖な山歩きを楽しめます!
筑波山や宝篋山などのつくば市方面の山に比べると、ハイカーや登山者も少なく、静かな山歩きを楽しみたいという方には特にオススメ♪
太刀割石をはじめ、ぜひ色々な奇石や伝承が残るスポットを巡ってみて下さいね(^^)
\日本百名山・筑波山の紹介記事も合わせてどうぞ!▼/
※ご紹介している記事内容は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページや該当スポットに直接お問い合わせください。
※記事内で使われている写真の無断使用や掲載はご遠慮ください。